- 出版者
- [出版者不明]
- 巻号頁・発行日
- 1564
中国の音韻体系を表形式で示した書。唐末五代初の作とされるが、著者不明。南宋の張麟之が重編し、3度にわたって刊行した。中国では早くに佚したが、日本には、鎌倉時代に伝来し、音韻学や作詩のほかに、姓名判断にも用いられて広く流布した。享禄元年(1528)初めて和刻本が刊行され、江戸時代まで多種の刊本が輩出した。本版は永禄7年(1564)刊本。享禄刊本の一部を改刻した修補版で、巻末に享禄元年の清原宣賢の跋文があり、次に本版の陰刻刊記を追刻する。室町時代の書入れがある。