著者
千穐庵三陀羅 編
出版者
蔦屋重三郎
巻号頁・発行日
1802

三陀羅法師撰、葛飾北斎画の狂歌絵本。享和2年(1802)正月、蔦屋重三郎刊、大本1冊。北尾政演の『吾嬬曲狂歌文庫』以来の画像入り狂歌集で、三陀羅法師の千秋連が一堂に会する。題名の由来は、序に「月ころ神路山の瑞籬(ひもろき)に友垣(ともかき)のよめる吾嬬曲(あつまふり)巻て奉らむ事をねぎし」云々とあるように、伊勢神宮に奉納する願望があったためという。また「狂歌車」は、祭(鈍々亭)和樽(まつりのわたる)が出版に力を尽くした様を、祭の山車の引き留めるのが難しいさまに引っ掛けたもの。五十人一首は、自得庵花咲翁を巻頭に、最後は蘭麝香保留、祭和樽、千秋庵三陀羅法師の順。式亭三馬、十編(返)舎一九も含まれる。北斎の絵は、各狂歌師の扮装にアイディアを尽くしており、見応えがある。(鈴木淳)

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浮世草子『西鶴伝授車』天狗堂、転蓬/作 正徳六(一七一六)年刊、『渡世伝授車』都塵舎/作 元文二(一七三七)年刊の題号にある「伝授車」とは何か。

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