著者
西川祐信 画
出版者
毛利田庄太郎
巻号頁・発行日
1731

西川祐信の風俗絵本。3巻。享保16年(1731)8月、大坂毛利田庄太郎刊、大本3冊。序に「一日浪華書肆来りて、当時所見の艶容を図して梓にせば、絵法初心の一助とならんと、ひたすら乞求る」云々とあり、制作趣旨が知られる。上巻は官女、中巻は町女、下巻は遊女についての描図を集めたもので、それぞれ巻末に半丁分の解説を置き、描法及び彩色に関する注意を付記しており、祐信が本絵本を肉筆画の手本と考えていたことがわかる。また上巻は、源氏絵、伊勢ほかの女性歌人、当世の女性風俗の順に収め、垂髪の官女、島田髷の武家の女性を交え描く。中巻は町女で、外出時の衣被りや、花火遊び、盆踊りなど、四季の景物とともに描いた図もある。下巻は京、大坂、江戸の順に遊女を描く。(鈴木淳)

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編集者: ものぐさたろう
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