著者
小黒 友美 平野 裕子
出版者
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻
雑誌
保健学研究 = Health Science Research (ISSN:18814441)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.15-21, 2014-02

本研究の目的は,月経の状況や症状,女性性受容度,自己効力感,ストレス対処能力などの要因が,女子大学生の精神的健康にどのような影響を与えているのかを明らかにすることである.九州地方の大学に通う女子学生397名を対象とし,属性,月経に関する項目,月経随伴症状,女性性受容度,ソーシャルサポートの有無,自己効力感,ストレス対処能力SOC,精神的健康等の項目を含む配票調査を行った.重回帰分析の結果,精神的健康は,SOC,月経随伴症状,自己効力感,女性性受容度,月経期間の異常の有無の順で強く規定されていた.この結果から,女子学生の精神的健康度は,月経に伴う精神的身体的現象よりも,月経のとらえ方によって左右されるところが大きいことが考えられた.

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