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カメラトラップ法で確認した大峯山系大普賢岳・和佐又山周辺の中・大型哺乳類相
著者
﨑山 威
辻野 亮
出版者
奈良教育大学自然環境教育センター
雑誌
奈良教育大学自然環境教育センター紀要 = Bulletin of Center for Natural Environment Education, Nara University of Education
(
ISSN:21887187
)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.1-7, 2020-03-31
奈良県吉野郡の大峯山系大普賢岳と和佐又山周辺の2調査地で、中・大型哺乳類相と特に優占種と予想されるニホンジカCervus nipponの出現季節変化を明らかにした。大普賢岳地域は2018年5月から2019年8月までの16ヶ月間、和佐又山地域は2018年5月から2019年7月までの15ヶ月間、赤外線センサー付き自動撮影カメラを使用したカメラトラップ法を用いて調査したところ、大普賢岳地域では、2,564日の延べカメラ稼働日数で、ニホンジカ1,535頭 (79.7%) をはじめ11種1,927頭が撮影され、和佐又山地域では、1,030日の延べカメラ稼働日数で、ニホンジカ343頭 (58.8%) をはじめ10種583頭が撮影された。優占していたニホンジカの季節変動を見ると、大普賢岳地域では5月から8月まで撮影頻度指標 (RAI:Relative Abundance Index) が高くてそれ以外の月は低く、和佐又山地域では9月と10月にRAI が高く、それ以外の月では低かった。ニホンジカは、高標高での積雪や堅果などの果実類の利用可能量に合わせて標高間を移動していることが示唆された。
言及状況
変動(ピーク前後)
変動(月別)
分布
外部データベース (DOI)
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カメラトラップ法で確認した大峯山系大普賢岳・和佐又山周辺の中・大型哺乳類相 ニホンジカの撮影頻度指数 ・大普賢岳 5~8 月が高くそれ以外は低 ・和佐又山 9~10 月が高くそれ以外は低 →積雪や堅果などの果実類の利用可能量に合わせて標高間を移動? 﨑山・辻野2020 https://t.co/u6c29S5RqH
収集済み URL リスト
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