著者
米山 京子 池田 順子
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.331-340, 2003-05

母乳のみあるいは殆ど母乳で哺育している出産後3~16週の健康な授乳婦44人を対象に,母乳中の蛋白質,脂肪,カルシウム濃度と妊娠中および授乳時の体格要因,授乳期3日間の栄養素,食品群摂取量との関係を分析した。母乳の脂肪濃度は妊娠中の最大体重時のBody Mass lndexと正,授乳時の脂質摂取量と負の有意相関が認められ,重回帰分析でも両者が独立に影響することが確認された。妊娠中には脂肪を蓄積し,授乳初期には脂肪摂取を控えることが母児ともに合目的である。母乳のカルシウム濃度は授乳時の母の骨密度が高い程高く,蓄積されたカルシウムが母乳成分に影響することが示唆された。蛋白質濃度は授乳時の飯,野菜摂取量が多い程低い傾向が認められた。

言及状況

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@CheskaMaybaby その後また気になる文献見つけました
色々面白い 母乳の中のカルシウム濃度は 食事より骨密度の影響が高く 脂肪酸は ダイレクトに食事の脂肪酸を反映しているらしい ただし脂肪量は妊娠中太っていて産後脂肪摂取量が減ったほうが増える、つまり母乳に移行するらしい 骨密度上げるためにジャンプせな https://t.co/VZN0ECQv0M
母乳と食事の関係に医学根拠が無いっていうのは言い過ぎ https://t.co/vlkBxbVF4a → 液体ミルクで考える日本の根性育児|May_Roma @May_Roma |世界のどこでも生きられる https://t.co/FLMUFLOVDo
カルシウムと脂肪は妊娠中の状態が 大事そうなんで、タンパク質を多めにとってもらおう。 肉とか魚の油少なめなメニューってなんだろ? 妊娠中および授乳期の栄養状態が母乳成分へ及ぼす影響 https://t.co/aAS3tWWhme

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