著者
齊藤 由衣子 山内 洋一郎
出版者
奈良教育大学教育研究所
雑誌
奈良教育大学教育研究所紀要 (ISSN:13404415)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.1-9, 1996-03-01

教育基本語彙の一つである「友だち」は、「友」と複数を示す接尾語「たち」によってできている。それが、現代では「A君は僕の友だちだ」といった単数を表す用法が用いられる。本来複数を表していた「友だち」は、汎称としての「友」の領域を侵し、単数を表すようになり、複数としての意味が薄れていく。「友だち」は以上のような語史をたどり現代に至る。

言及状況

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@makaino_sub https://t.co/6ZOCrPPzxO 調べてみたら、「友だち」に関する研究が見つかりました。 日本書紀ですから、1300年前からあったようですね。 最初は同伴者という意味だったのでしょうか。そして複数の"友"になり、次第に複数を意味する「だち」の意味が薄れていったのでしょうね。
"「友だち」の意味と成り立ち ―教育基本語彙の一研究―" 奈良教育大学学術リポジトリ https://t.co/oKMVVldvpR

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