著者
副島 健治
出版者
富山大学国際交流センター
雑誌
富山大学国際交流センター紀要 = Journal of Center for International Education and Research, University of Toyama (ISSN:21891192)
巻号頁・発行日
no.4, pp.21-29, 2017-12

近年の日本人学生は「内向き志向」であると言われる。本報は,日本人学生が改めて自文化である日本語・日本文化を学ぶことを,グローバルマインドを身につける1つのアプローチとして位置づけ,その学びにより自らのアイデンティティーを確認し誇りを持って外へ目を向けるようになる契機となるのではないかという「グローバル人材育成」の試みとして実践した報告である。関わった学生たちは,日ごろ気に留めていなかった「日本語」をあらためて学び,「発見」することを経験した。その新鮮な経験によって,教養としての知識を身につけるということだけにとどまらず,気おくれすることなく外国(語)へ目を向けることのできる日本人としての自負も生まれ,留学することを考え始める学生もでた。「グローバル人材育成」という観点から,自己の文化を見つめ直すことが重要であることが明らかとなった。

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「日本人学生の「日本語」の学びと日本語再発見 ― グローバルマインド形成への1つのアプローチとして ―」 https://t.co/66gXDubZfg #論文

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