- 著者
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奥 和義
- 出版者
- 關西大學商學會
- 雑誌
- 關西大學商學論集 (ISSN:04513401)
- 巻号頁・発行日
- vol.56, no.3, pp.17-40, 2011-12-25
1931年の満州事変以降,日本経済は急速に戦時経済の色合いを強めていった。さまざまな経済統制政策の導入にそれがあらわされており,それは現在の日本の経済システムの源流になったと言われている。本稿では,日中戦争が本格化した1937年から占領下の経済統制をへて高度経済成長が開始されたと考えられる1955年までの時期の日本貿易の発展と構造変化を検討する。その際に,第2次世界大戦までとそれ以降の2つの時期に区分して日本貿易の特徴を分析する。