- 著者
-
町田 和梨
榎本 恭介
松原 裕一
荒井 弘和
- 出版者
- 法政大学スポーツ研究センター
- 雑誌
- 法政大学スポーツ研究センター紀要 = BULLETIN OF Sports Research Center, HOSEI UNIVERSITY (ISSN:21879168)
- 巻号頁・発行日
- vol.41, pp.25-29, 2023-03-31
本研究の目的は,運動部に所属する大学生アスリートを対象に,競技活動中の日焼け予防行動の変容ステージ,実際に行っている日焼け予防行動について調査を行い,大学生アスリートの日焼け予防行動の実態を探索的に調査することであった。分析の結果,「私は現在,競技活動において日焼け予防をしていない。また,これから先もするつもりはない」と回答した者(前熟考期)が67.4%と最も多く,「私は現在,競技活動において定期的に日焼け予防をしている。しかし,始めてから6か月以内である」と回答した者(実行期)が3.1%と最も少なかった。また,これらの日焼け予防ステージの結果は性別間と競技場所(室内/室外)間で有意な差が見られ,学年別(1年生/2-4年生)においては有意な差が見られなかった。このことから,性別間や競技場所間で日焼け予防行動に差があることや,学年や年齢は関係なく,個々の意識や考え方が日焼け予防行動に関連している可能性が示された。