著者
米家 志乃布
出版者
法政大学文学部
雑誌
法政大学文学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Letters, Hosei University (ISSN:04412486)
巻号頁・発行日
vol.86, pp.41-53, 2023-03-03

本研究では,江戸東京の代表的な名所図会および案内本に記載された名所とその分布傾向を比較し,各史料の違いを明確にしたうえで,近代東京における人々の名所体験を論じることを目的とした。その際,東京における行政区画,山の手と下町という地形的特徴,近代交通網の整備・発展という観点から,名所体験と東京の地域性との関係について分析・考察した。その結果,近代東京における人々の名所体験は,明治・大正・昭和を経て,より高密度に,より広範囲に展開し,名所風景の近代化という側面だけでなく,名所体験として多様化したことを論じることができた。

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PDFあり。 ⇒米家 志乃布 「近代東京の名所体験 : 名所図会・案内本の分析を中心として」 『法政大学文学部紀要』86 (2023/3) https://t.co/0tOeS6LEvE

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