著者
山口 剛
出版者
法政大学大学院
雑誌
大学院紀要 = Bulletin of graduate studies = 大学院紀要 = Bulletin of graduate studies (ISSN:03872610)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.17-39, 2015-03-31

本研究は学習方略の使用に対して,時間がかかる,疲れを感じる,難しいというコスト感に注目し,方略使用への影響を明確にすることを目的とした。また,上述の影響に対する達成目標や自己効力感といった動機づけ要因の調整効果についても検討した。大学生 104 名を対象に調査を実施し,参加者の項目に対する回答をレベル 1,達成目標や自己効力感といった動機づけ要因をレベル 2 としたマルチレベル分析の結果,難しさの認知がもつ方略使用への負の影響がみられ,その影響は動機づけ要因の変数によって変化しなかった。最後に,コスト感を分ける意義と教育実践への介入を考察した。

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【論文】山口 (2015) 学習方略の使用に対する消費時間・疲労・難しさの認知/方略使用および方略に対する認知的要因をレベル1、達成目標および自己効力感をレベル2としたマルチレベル分析を実施。難しさの認知が方略使用に影響し、動機づけ変数の調整効果はみられない。 https://t.co/TjpBKMUZV3

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