著者
篠原 隆介
雑誌
科学研究費助成事業 研究成果報告書
巻号頁・発行日
pp.1-5, 2015-05

研究成果の概要 (和文) : オープン・ソース・ソフトウェア(OSS)は、公共財であるにも関わらず、その開発には、多くの技術者が自発的に参加し、高い品質で供給が行われている。本研究の目的は、公共財であるOSSの供給に、なぜ、多くの技術者が自発的に参加するのかを、公共財供給モデルを用いて明らかにすることである。多くのOSSに共通する性質として、(1)コンピューター(私的財)とOSS(公共財)の間の機能面での補完性、(2)OSSに付加可能な機能の多様性、の二点に注目して、これらの性質がただ乗りインセンティブを打ち消す程に十分な自発的な公共財供給インセンティブを与える可能性について検証した。

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(準)公共財としてのOSSにフリーライダーと過少供給が発生せず、むしろ開発者による自発的供給が観察されるのはなぜか、という理論経済学的研究 https://t.co/G1LbVrONT0 ただ、「OSSとコンピュータに強い補完性がある」という前提の妥当性が気になる

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