著者
図司 直也
出版者
法政大学現代福祉学部現代福祉研究編集委員会
雑誌
現代福祉研究 = The bulletin of the Faculty of Social Policy and Administration : reviewing research and practice for human and social well-being (ISSN:13463349)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.127-145, 2013-03-01

現代日本の農山村地域は、過疎化、高齢化が全国に先んじて進み、そこでは集落機能の維持に必要な人手が不足し、次世代の確保が危ぶまれている。その反面、2000年代に入り、農山村地域に向かう若者の存在が目立ち始め、近年では国主導のもとで、「地域おこし協力隊」のように地域サポート人材導入事業が施策化され、急激な広がりを見せる。しかし、「人」を施策対象に据えているために、受入地域と若者のマッチングや、若者と地域の成長を意識したプログラムづくりなど、民間の先発的な取り組みの工夫に学ぶ必要があり、若者移住を目指す以前に、まず若者が地域に馴染む最初の段階を大事にする姿勢が求められる。さらに、地域サポート人材を志す若者の目的や動機、任期中の展開、さらに任期後の動向について、相互を結び付けて検討する動態分析が未着手であり、本研究では、応募動機と任期後の進路展開に関する実態調査から今後求められる分析視角を検討した。

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今日の論文No.16 図司直也(2013)「農山村地域に向かう若者移住の広がりと持続性に関する一考察:地域サポート人材導入作に求められる視点」現代福祉研究, 13, 127-145 「地域おこし協力隊」は最初の1年で地域に慣れ,残り2年で任期後の生活の方策を模索する. https://t.co/JhcCHnvu2X

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