著者
今井 道夫
出版者
法政大学スポーツ健康学部
雑誌
法政大学スポーツ健康学研究 = 法政大学スポーツ健康学研究 (ISSN:21853703)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.51-63, 2014-03-30

19世紀ヨーロッパを席捲したウインナワルツがどのような情念に導かれていたか、その本質はどこにあったのかを探るのは難しい。ひとつの方法は文芸に表れたその姿をたどることであり、ゲーテの小説、バイロンの諷刺詩、フェヒナーの評論が手がかりとなる。それを通してその核に潜む回転への志向を読み取り、19世紀における回転運動感覚研究にふれる。そして20世紀に変るなかで、そのダンスが迎える黄昏を考察する。

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