著者
安野 眞幸
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
クロスロード (ISSN:1345675X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.9-18, 2000-12-28

元は海洋帝国末の後継国家であるが,中世日本もまた元に対抗する海洋国家として,宋の後継国家であった。元がユーラシア大陸の陸海の交易路を押さえ,イスラム商人の力を借りて中国とイスラム世界を結び付けたのに対して,日本は日中間の禅僧のネットワークを利用して日中貿易に乗り出した。ここに中世日本において禅僧が外交・貿易の中心的な担い手となる理由がある。戦国期の日本は海洋国家として外に開かれていたため,ポルトガル人が来日し,南蛮貿易と同時にキリスト教の布教も始まった。イエズス会士たちは禅僧の役割を引継ぎ,南蛮貿易に対する主導権を確立した。

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戦国期 日本の貿易担当者 - 禅僧からイエズス会士へ https://t.co/bLVoSdhiKE

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