著者
清水 貴裕
出版者
秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センター臨床心理相談室
雑誌
秋田大学臨床心理相談研究
巻号頁・発行日
vol.10, pp.37-44, 2011-04-01

本研究は,催眠期待と関連して催眠感受性に対して影響を与える要因として,自分の日常生活に対する捉え方(生きがい感)と催眠に対する捉え方(催眠状態イメージ)に焦点をあて,それぞれの要因と催眠期待や催眠感受性の関連性について検討を行った。研究では. 47名の大学生(男性23名,女性24名)に対して催眠期待の強さを尋ね,生きがい感尺度と催眠状態イメージ質問紙を実施した後, Waterloo-Stanford Group Scale of Hypnotic Susceptibility,form C(Bowers ,1998)により催眠感受性を測定した。催眠感受性を従属変数として,催眠期待と生きがい感の各下位尺度による2要因分散分析を行った結果,催眠期待と意欲の聞に交互作用が認められ,催眠期待のみが催眠感受性に影響を与えるわけではなく,人生や物事に対する積極性の高さと関連して,催眠に対する積極的な構えを生じさせていることが示された。また,催眠状態イメージを従属変数とした2要因分散分析の結果からは,催眠期待と催眠に対する動機づけを分けて検討することの必要性が論じられた。

言及状況

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僕はOxford Handbooksで、Expectancyを調べてて「催眠期待」のキーワードで清水先生に辿り着きました、当初は催眠予期じゃなくて、催眠期待だったんですよね。 切っ掛けはダレンブラウンです。 催眠期待と催眠状態イメージ・催眠感受性との関連 (PDFです) https://t.co/n20XfVM0Gp

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