著者
吉岡 恒生
出版者
愛知教育大学教育臨床総合センター
雑誌
愛知教育大学教育臨床総合センター紀要 (ISSN:21860475)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.79-86, 2012-03

発達相談を担当する際,まずはアセスメントが求められる。アセスメントについて考える前に,「発達障害とは何か」について考えねばならないが,「発達障害」については,行政上の定義と学術上の定義が異なり,後者がより多くの障害を包括した概念となっている。我々臨床心理士は,職場に応じて「発達障害」という用語を使い分けている。「発達障害」という用語をはじめ,グレーゾーンと見なされる子どもの診断名は時代によって変遷する。それゆえ,この時代の「発達障害」近縁の概念を把握・整理し,その概念を相対化し「 」にくくった上で,目の前の子どもに対する支援の手立てを探っていくことが大切である。また,就園前母子療育施設において発達障害児のアセスメントをする際には,母親の心理状況を把握した上で支援方針を立て,定期的に母子に接する保育士のフォローへとつなげていくことが求められる。

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編集者: Maulits
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