著者
髙木 美希
出版者
文化学園大学・文化学園大学短期大学部
雑誌
文化学園大学・文化学園大学短期大学部紀要 (ISSN:24325848)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.125-139, 2019-01-31

中国ムスリムの諸民族は中華世界に居住し、中国文化とイスラーム文化双方の影響を受けながら独自の文化を形成してきた。しかし、1949 年に中華人民共和国が成立した後、中国国内では1949 年以前の服装は「封建的」なものであるとして徹底的に排除され、人民服が実質的な国民服とされた。このため、他の民族と同様に、中国ムスリムの伝統服の制作・継承・保存も停滞状態にあると言える。現在、中国国内の博物館や観光地、書籍などで中国ムスリム諸民族の民族衣装が紹介されるが、そのなかには洋服をもとにデザインしたような現代的な衣装が多く、伝統服であるとは言い難い。このような状況をふまえ、本研究では1949 年以前の中国ムスリム女性の服装に関して残された写真をもとに分析し、2 体の服装を再現する。さらに、デザインやパターンを図で示すことによって、中国ムスリム女性の伝統的な服装が未来へと継承されていくことを目指す。

言及状況

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中国にサラール族という人がいるんだけど、いま民族衣装とされているのが1枚目みたいの。写真などから復元したのが2枚目だって https://t.co/DJ2AMNLlM7 https://t.co/x8rIYGUM0i

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