- 著者
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杉田 収
- 出版者
- 新潟県立看護大学
- 雑誌
- 学長特別研究費研究報告書
- 巻号頁・発行日
- vol.17, pp.33-39, 2006-06
紅茶の抗酸化能をクメンヒドロペルオキシド/へモグロビン・メチレンブルー法で測定した.市販の紅茶11種類を用いた.スリランカ産のヌワラエリアがもっとも高い抗酸化能で320nmol/mlであり,中国産のキーモンがもっとも低い抗酸化能の103nmol/mlであった.これらの紅茶11種類の抗酸化能の平均は201 nmol/mlであった.紅茶の抽出液を魔法瓶で保存すると,抗酸化能は3時間で10-15%減少した.また紅茶の残留農薬試験を行ったが,調べた5種類の農薬(DDTBHC,アルドリン,ディルドリン,エンドリン)は検出されなかった.これらのことから紅茶は活性酸素を消去する安全な健康飲料と言えるので,健康維持・病気予防に活用が勧められる.