著者
中井 あづみ
出版者
明治学院大学心理学会
雑誌
明治学院大学心理学紀要 = Meiji Gakuin University bulletin of psychology (ISSN:18802494)
巻号頁・発行日
no.22, pp.13-30, 2012-03-30

怒りは一般的な感情体験である一方,攻撃性や敵意,いらいらなどの近似概念と混同され,定義が明確でなかった。本論では,怒りの操作的定義を,怒りの特性を説明する理論,怒りの生起を説明する理論から主に検討しつつ,類似概念と対照しながら展望することを目的とした。怒りは,感情,行動,認知の3つの成分の組み合わせであり,攻撃性や敵意の中心概念として考えることができる。怒りの測定は,怒りの特性,怒りの状態,怒りの表出から行うことができる。怒りの定義を方向付ける要因として,怒りと心身の健康との関係および対人関係に与える影響の2点が挙げられた。怒りのそれらへの負の影響については多く検討されているものの,怒りを健康や適応的な対人関係の維持増進に役立てるための実証モデルが見当たらないことが議論された。

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 1 favorites)

操作的定義の実例としてこの紀要読むの良さそうだ。あと5月だから「燃え尽き症候群」について扱うペーパーを用意しよう。 怒りと怒りの近似概念の操作的定義の異同および怒りの操作的定義に影響を与えた要因 https://t.co/jserRZfKbf https://t.co/ZXYzAIdsm3
記事の元ネタです。ほとんど読めていません。帰りの電車でちまちま読もうかと。 中井 あづみ(2012),怒りと怒りの近似概念の操作的定義の異同および怒りの操作的定義に影響を与えた要因 明治学院大学心理学紀要,22,13 - 30 https://t.co/pUjwb68AmN

収集済み URL リスト