著者
小澤 かおる
出版者
首都大学東京・都立大学社会学研究会
雑誌
社会学論考
巻号頁・発行日
vol.36, pp.25-47, 2015-12

本稿では,2011年の国連決議に至る,性的少数者の権利に関する国際的な流れと,国連がどのような位置づけを行なっているかを概観したのち,告発の必要,承認の要求について述べ,テイラーの承認とアイデンティティについての議論を検討する.ここから「受容」を求めることには課題や限界性があること,「同一化受容戦略」には問題があることを述べる.さらに,性的少数者の場合,自己アイデンティティの追求と当事者コミュニティへの接続が必要であること,それらが人権に立脚していることを論ずる.

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②「性的指向/性的嗜好」という区別は、マイノリティの一部をマジョリティに包摂してもらうための「同一化受容戦略」でしかなく、自由主義的にも共同体論的にも意味がない「マジョリティから見て『同じ』『普通』『理解できる』」でしかない。(https://t.co/BZFwKJXz9k p35-36) https://t.co/BBtec1JCa6

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