著者
盛合 真央
出版者
福岡教育大学大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)
雑誌
福岡教育大学大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)年報 = Bulletin of University of Teacher Education Fukuoka Graduate School of Education Division of Professional Practice in Education (ISSN:21860351)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.155-163, 2021

本研究では,児童の聴くことの課題を踏まえ,能動的に聴く力を育成するために,聴くことの階梯とそれに基づく実践が必要と考えた。そこで,児童が「自身の聴き方」を自覚し,新たな聴き方を他者と共に探究しながら獲得することにつながる階梯と具体事例について追究した。その過程で,児童は「自身の聴き方」に対して無自覚であることや,自身の考えを伝えることに意識が集中し,「他者の聴き方」の特性を見出すことに意識が向かないことが分かった。今後,客観的に他者の聴き方を捉える手がかりを児童と共有する学習やツールの開発,教師が意図的に児童の聴く姿を価値づけることが必要である。また,本研究で導出した「児童の聴き方自覚を促すチェックリスト」の児童の自己評価を基に,児童個別の聴き方カルテを作成し,児童一人一人の聴く実態に応じた教育実践につなげていきたい。

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こういう実践研究で少しずつ授業を深めて行くことの大切さを感じる。 / 能動的に聴く力の育成に機能する階梯と具体事例-小学校段階に着目して - https://t.co/tYW6cvxG7E

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