著者
堀内 ゆかり Yukari Horiuchi
出版者
学習院大学外国語教育研究センター
雑誌
言語 文化 社会 = Language, cultute and society (ISSN:13479105)
巻号頁・発行日
no.19, pp.120-147, 2021-03

「フランス語ができるようになったら何をしたいですか?」、と毎年初回の授業アンケートで学生にきいている。「旅行に行ったときに使ってみたい」「フランス語圏の人と話してみたい」という答えとともに、数は多くないがかならず「絵本を読んでみたい」という声がある。これをきっかけに、教材として使えそうなフランスの絵本を探してきた。『星の王子さま』を挙げる学生も時々いるが、この本のフランス語は意外とむずかしい。紆余曲折1 を経て『ぞうのババール』にたどり着いた。本稿では『ぞうのババール』の原書および日本での翻訳について、この本を教材として使う実践について述べていきたい。

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