著者
竹綱 誠一郎 齋藤 寿実子 吉田 美登利 佐藤 朗子 瀧沢 絵里 小方 涼子
雑誌
人文 (ISSN:18817920)
巻号頁・発行日
no.10, pp.85-92, 2012-03-28

本研究の目的は、作文学力と算数文章題学力との関係を吟味することである。小学5 年生児童75 名を対象に、第2 学期に作文学力を測定するテストを実施し、第3 学期に文章題学力を測定するテストを課した。作文学力は5 つのカテゴリー(反論への考慮、段落構成、つながり、わかりやすさおよび論理性)ごとの下位得点の合計得点によって算出された。文章題学力は5 つの問題タイプ(通常問題、過剰情報問題、無意味問題、情報不足問題および不合理問題:通常問題以外は、不完全な文章題)ごとの得点の合計得点によって算出された。 分析の結果、2 学期に測定した作文学力と3 学期に測定した文章題学力との間に有意な相関がみられたことから、作文学力を伸ばすことが文章題学力を高める可能性のあることが明らかになった。また、論理性得点や反論への考慮得点の高い児童が、現実的で論理的な思考力を必要とする不合理問題において高得点を示すことも明らかにされるなど、教育実践への有用な示唆が得られた。

言及状況

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@takusansu @tomoak1n #超算数 私はこんなのを見つけました。 竹綱誠一郎他「児童の作文学力と算数文章題学力との関係」『人文』学習院大学人文科学研究所編 第10号 (2012年3月)、85-92ページ。https://t.co/061oHTmOmP 非合理な問題の作問、解答を含む算数の文章題能力は、作文能力に関係があるという研究です。対照群なし
@attoi @Maya_Tohmi @ayafuruta 興味深い調査結果を示した、児童の作文学力と算数の文章題学力の相関関係を調査した論文があります。 https://t.co/Ty2zPcCHte 国語の作文能力が高い児童ほど、過剰情報問題を正確に把握し、不合理問題でも合理的に考えられる傾向が見られました。

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