著者
横尾 淑子 奥和田 久美
出版者
科学技術政策研究所 科学技術動向研究センター
巻号頁・発行日
2012-09 (Released:2013-05-21)

本研究では、1971 年から2010 年の40 年間に実施された「デルファイ調査」(科学技術発展の将来展望を専門家に問うアンケート)で取り上げられた「トピック」(実現が期待される科学技術等の記述)を対象として、我が国の研究開発の方向性変化の例証を試みた。 まず、トピック中で用いられた名詞の出現頻度の推移を見ることにより、専門家の注目点の変化を分析した。次いで、トピック設定から20 年後の実際の実現状況をもとに、トピック設定時の想定と実際の状況とのずれを分析した。 分析の結果、我が国の研究開発の方向性に関する専門家の考え方は、2000 年代後半から変化が生じ始め、社会との関係性を重視する方向に向かったことが明らかになった。また、1990 年代前半以降、専門家の見通し通りに予測が実現することが少なくなったこと、及び専門家の見通しがばらつくようになったことから、将来の変化を見通しにくくなったことが明らかになった。

言及状況

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過去のデルファイ調査に見る 研究開発のこれまでの方向性 https://t.co/guE7N2lMF2 「交通 レーザや超音波等を利用して鉄道線路上の人や自動車 等の障害物を探知し、自動的に列車を停止させるシステ ムが実用化される。 」1992年に1998年に実現(^^)

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