著者
新沼 智之
雑誌
玉川大学芸術学部研究紀要
巻号頁・発行日
no.12, pp.35-41, 2021-03-30

俳優や劇作家や演出家などの芝居作りの中心にいる者と、デザインをしたりプランを組んだりするスタッフ、そしてそれを再現するスタッフ、そして広い意味での研究者など、その周縁にいる者とのかかわり、あるいは後者の仕事ぶりというのが、一般の観客にはなかなか見えて来ない。それはなぜなのか。そのことを探るべく、芝居作りおよび「演劇」の構造の分析を歴史的観点および美学的観点から試みる。美学的には「上演」とは何か、「演技」とは何か、「演出」とは何かの分析をする。そこには、単に内輪のこととして処理されて外へと語られない慣習というのではない構造上の原因が浮かび上がってくる。

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新沼智之著「芝居作りの中心にいる者とその周縁にいる者のかかわりを考える―『上演』、『演技』、『演出』の本質的な構造について―」(玉川大学芸術学部研究紀要『芸術研究』12号)。演出と演技の境界、他の協働が稽古場にいない人に伝わるかを言語化し、興味深い。全文公開。 https://t.co/7TTYtnUDMe

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