著者
川名 好裕
出版者
立正大学心理学研究所
雑誌
立正大学心理学研究所紀要 (ISSN:13482777)
巻号頁・発行日
no.10, pp.31-47, 2012-03-21

首都圏の大学生が授業の一部の時間を使って実験調査アンケートに参加した。分析に適した有効データ数は、男性106名、女性139名であった。アンケート調査用紙に、笑顔の有るもの、無いものの写真40種類の女性の写真のうちの1つが判定刺激写真として印刷されていた。この顔写真をみて、その外見的魅力や内面的魅力についての評定と、その写真人物との関係希望の度合い(友人希望、恋人希望) を回答させた。因子分析の結果、外見的魅力は、美的魅力、健康的魅力の2つに下位分類され、内面的魅力は、対人的魅力、社会的魅力、の2つに下位分類された。写真刺激の笑顔の有無、アンケート回答者の性別の他に、写真刺激の美しさの判定から顔の美醜を加え、三元配置の多変量分散分析を行った。多変量にあたる従属変数は、美的魅力、健康的魅力、対人的魅力、社会的魅力の4つの魅力と、友人希望と恋人希望の2つである。笑顔の有無は、美的魅力には有意な影響力をもっていなかったが、笑顔のある顔の方が笑顔の無い顔より健康的魅力があるという結果であった。また、笑顔のある方が笑顔のない方より、有意に対人的魅力があると判断されていた(p<.01)。逆に、笑顔の無い方がある方より社会的魅力があると判断されていた。しかし、笑顔の有無は友人希望や恋人希望には有意な影響力をもっていなかった。美醜判定の影響力については、醜顔の方が美顔より健康的魅力ありという結果であった。美醜判定の関係希望への影響力は、笑顔の有無の影響力より大きく、醜顔より美顔の方を圧倒的に友達希望においても恋人希望においても有意に高く評定していた。

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きのう外見的魅力の高い看護師さんとお話ししたところ、外見的魅力が高かった。 https://t.co/mInl4tPjzZ
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