著者
宇田 忠司
出版者
北海道大学大学院経済学研究科
雑誌
經濟學研究 (ISSN:04516265)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.115-125, 2013-06-11

本稿の目的は,コワーキング (coworking) をめぐる議論の整理・検討を通じて,当該概念の規定を試みたうえで,理論的発展の方向性を提示することである。具体的には,まず,近年国内外で注目度が高まりつつあるコワーキングの実践的な展開を概観する。次いで,いまだ理論的考察がほとんどなされていないコワーキングとはどのような概念なのか,関連する既存の概念とどのように異なるのかについて,コワーカーという働く個人とコワーキング・スペースという働く場の二つの概念を用いて検討する。そのうえで,理論的発展に向けた課題として,働く個人や働く場に関する既存研究の系譜にコワーキングを位置づけ,精緻な理論枠組みの構築を図ることと,コワーキングという概念を援用しながら働き方やそれにまつわる実践の再定義を試みている対象に注目し,その実態とメカニズムを把握することを提示する。

言及状況

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これまでの本研究グループの活動の一環です.ご興味の方はご覧ください. 宇田忠司「コワーキングの概念規定と理論的展望」『經濟學研究(北海道大学)』第63巻第1号,2013,pp. 115-125. http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/52844/1/ES_63%281%29_115.pdf 平本健太・阿部智和・宇田忠司「< ...

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