- 著者
 
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             阿部 智和
             
             宇田 忠司
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 北海道大学大学院経済学研究科
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 經濟學研究 (ISSN:04516265)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.65, no.1, pp.97-135, 2015-06-11 
 
          
          
          
        
        
        
        本論文の目的は,質問票調査にもとづいて,国内のコワーキングスペースの実態を明らかにすることである。まず,コワーキングに関する世界規模の年次調査であるGlobal Coworking Surveyを中心に,関連する先行研究を整理・検討した。次いで,国内で稼動しているスペースのほぼ全数に対して質問票調査を実施した。さらに,場の開放性とメンバーの多様性が期待されるドロップイン利用が可能なスペースに着目し,①施設,②運営組織,③戦略,④活動,⑤利用者,⑥成果という6つの視点から相関分析の結果を示した。そのうえで,本調査にもとづくコワーキングスペースの実態に関する概観的な知見を提示した。