著者
中村 誠 NAKAMURA Makoto
出版者
名古屋大学国語国文学会
雑誌
名古屋大学国語国文学 (ISSN:04694767)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.43-58, 2020-11-10

資料性に関しては、一部検討の余地は残るものの、近世後期の富士登山を知る好個の資料であること、近代的登山者像が現れていることを示した。文芸性については、叙景の特色、事実を描くことを越えた虚構性の問題等について論じた。また、従来登山記としてのみ読まれてきたとして、紀行全体の構造を通して読むことの必要性を指摘した。そしてそのことによって、登山記とは異なる紀行の相貌が現れることを示した。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

『冨岳雪譜』小論 : その資料性と文芸性 - 名古屋大学学術機関リポジトリ https://t.co/xJtrCU5O8I

収集済み URL リスト