著者
薬袋 秀樹
出版者
日本生涯教育学会
雑誌
日本生涯教育学会論集 (ISSN:13476254)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.11-20, 2017

1973年に社会教育審議会社会教育施設分科会で「公立図書館の設置及び運営に関する基準(案)」が承認されたが、大臣告示されなかった。本研究の目的はこの基準案の規定・数値目標の特徴を明らかにすることである。関連文献を調査した結果、次の点が明らかになった。第一に、基準案は効力に欠けるため、大臣告示が求められている、第二に、図書館職員の現状に様々な問題があることが指摘されており、改善のための取り組みが必要である、第三に、市立図書館の数値目標は、人口比例のため、大都市ほど実態との差が大きく、都道府県立図書館と町村立図書館の数値目標は、人口段階別の配慮が見られず、実態との差が大きいため、数値目標が高すぎるという意見は妥当と考えられる、第四に、数値目標の根拠の必要性、貸出冊数等の数値による評価方法への疑問が指摘されている、第五に、基準案に関する議論が不足している。

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【案内】「「公立図書館の設置及び運営に関する基準(案)」(1973)の規定・数値目標に関する考察」『日本生涯教育学会論集』38,2017.9,p.11-20.(https://t.co/AJP9nJyGRE )です。2点合わせて、一部を高く評価されてきた1973基準案の検討の経緯と内容の実態を詳細に明らかにしています。
【基準17】「「公立図書館の設置及び運営に関する基準(案)」(1973)の規定・数値目標に関する考察」(『日本生涯教育学会論集』38,2017.9,p.11-20.)(https://t.co/AJP9nJyGRE )では、1970年代における望ましい基準の使われ方を明らかにしています。この頃まで遡る必要があります。
【基準17】「「公立図書館の設置及び運営に関する基準(案)」(1973)の規定・数値目標に関する考察」(『日本生涯教育学会論集』38,2017.9,p.11-20.)(https://t.co/AJP9nJyGRE )では、1970年代における望ましい基準の使われ方を明らかにしています。この頃まで遡る必要があります。

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