著者
Nasu Nobuji
出版者
東京帝国大学地震研究所
雑誌
東京帝国大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.417-432, 1935-06-30

本論文には印度大地震の踏査報告に加へて本邦最近の地震學より此の地震を見て思ひ浮んだ事を記載した.殊に今囘の地震の原因に就いては世上に信じられてゐるヒマラヤ南麓の大断層の活動とのみ簡單に断定し得られざることを附記した.又被害分布と震原の遠近は必ずしも正しき關係を有せず,土地の振動性能に著しく支配されることを示し今囘の地震に於ける,モンギール市及びネパールの都市の如く甚だ飛び離れた地點に被害のあつたことも要するにその土地の振動性能に左右された結果であるとし,これ等の地點の眞下に夫々震原を假定するの不自然なることを述べた.

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