著者
泉 桂子
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
東京大学農学部演習林報告 (ISSN:03716007)
巻号頁・発行日
vol.103, pp.21-106, 2000

近年,森林の公益的機能に対する一般の関心が高まりつつある。特に森林の水源かん養機能は森林管理とも密接に関係している。筆者は既に東京都水源林及び横浜市道志水源かん養林を対象とした経営計画の変遷,東京都水源林の形成過程を明らかにしてきた。今回は,山梨県甲府市により水道水源かん養のために所有・管理されている甲府市水源林(昭和22(1947)年経営開始)を対象として取り上げた。水源林問題は河川をめぐる上下流の相互関係とも捉えられ,水源林経営問題の解明に当たってはこの上下流の関係成立過程が極めて重要な意味を持つ。そこで本研究では,甲府市水源林の経営前史における上下流の相互関係について明らかにすることを目的とした。分析に当たっては(1)上下流対立の発生と解消過程(2)森林の所有と利用の変遷(3)当時の森林経営計画の3点に着目した。

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