著者
安田 靖彦
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.10, pp.283-288, 1967-10-01

信号をブロック符号に符号化して伝送するとき,受信側では復号に先きだってビット同期およびフレーム同期をとることが必要である.このうちフレーム同期は通常フレーム同期信号を間けつ的にそう入する方法をとっているが,同期の問題を基本的立場から考え直してみると他にもいろいろな方式が考えられる.自己同期符号による同期方式はその一つであり,信号をになう符号自体がある意味で同期情報を運ぶ.したがって同期符号をそう入する必要がない.しかし自己同期符号とするためには冗長度が必要であるから,この冗長度をいかに処理するかによって自己同期符号方式のよさがきまる.本文は自己同期符号の構成の仕方,問題点等を述べたものである.

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