著者
文 彰鶴
出版者
東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
雑誌
言語情報科学 (ISSN:13478931)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.31-47, 2011-03-01

本稿では日韓両言語の文末形式を取り上げ、その対応関係を考察する。・日本語の終助詞と韓国語の終結語尾の間には有意義な対応関係が見られず、日本語の平叙文の断定形の意味分類(「知覚表明」と「知識表明」)と韓国語の終結語尾が担う意味の間において、より密接な対応関係が見出された。・日本語では 断定形で「知覚表明」と「知識表明」の違いを表すことができるが、韓国語では終結語尾の選択によって両者を区別している。・ 驚き・戸惑いを表す感動詞、また断定や不確かな記憶の想起を表す叙法副詞との共起関係において、日本語の断定形の意味分類と韓国語の終結語尾が平行していることから両者の対応関係が検証される。

言及状況

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日本語と韓国語の文末形式に関する対照研究 http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/52646/1/lis00903.pdf 日本語の場合は終助詞といい、韓国語の場合は終結語尾という。 そして、付加的な要素か必須な要素かという意味で機能は違うらしい。

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