著者
渡部 由紀
出版者
京都大学国際交流センター
雑誌
京都大学国際交流センター論攷 (ISSN:2185680X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.95-103, 2011-02

大学間の国際交流、協力を促進するイニシアティブとして、また大学の国際化の施策として、国際共同 学位プログラムの導入が世界的に進んでいる。その一方で、その名称や定義が共有されておらず、プログ ラムの質保証が課題となっている。本稿では、国際共同学位プログラムに関する文献を用い、その類型と 定義、そして日本の大学でプログラムを開発する課題を検討する。Knight(2008)が提案した国際共同学 位プログラムの類型と定義は、学修成果―学位の数と学位レベルの組合せ―を明確にすることにより、プ ログラムの質保証に言及したものであり、現在の混然とした国際共同学位プログラムのあり方に一指標を 提示した。しかし、既存の制度と法律の範囲内で国際共同学位プログラムの開発を目指すわが国は、学修 成果を基準にそのプログラムを類型化することが難しい。グローバル化する高等教育市場において、国際 教育連携の先進的な活動を支援する対応が望まれる。

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国際共同学位プログラム ジョイント・ディグリー ダブル・ディグリー

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