著者
周藤 正史 宇都 浩三 味喜 大介 石原 和弘 巽 好幸
出版者
京都大学防災研究所
雑誌
京都大学防災研究所年報. B = Disaster Prevention Research Institute Annuals. B (ISSN:0386412X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.B-1, pp.15-35, 2000-04-01

姶良カルデラにおいて2万5千年前に起こった, 爆発的な姶良火砕噴火に至るまでの火山活動をK‐Ar年代測定法により調べた。姶良カルデラ縁に分布する火山岩32試料のK-Ar年代値によると, (1)3‐lMaにカルデラ南北縁で安山岩質, (2)1‐0.4Maに北西縁で玄武岩‐流紋岩質, (3)0.4‐0.1Maに南西縁で玄武岩‐流紋岩質, (4)0.1‐0.025Maに北縁で安山岩質, 及び南北線でほぼ同時期に流紋岩質の活動が起こった。姶良カルデラ直下において現在存在が推定される流紋岩質マグマ溜まりは(4)の時期には既に存在していたのかもしれない。キーワード:姶良カルデラ, K。Ar年代測定, 火山活動史, 爆発的噴火, マグマ溜まり

言及状況

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