著者
木原 崇智 多田野 寛人 櫻井 鉄也
雑誌
情報処理学会論文誌コンピューティングシステム(ACS) (ISSN:18827829)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.51-60, 2008-06-26

大規模非エルミート疎行列を持つ線形方程式Ax = bの効率的な解法として,前処理つきKrylov部分空間反復法がある.同反復法は前処理部分に多くの計算時間を要する場合が多い.精度混合型Krylov部分空間反復法は,前処理演算を単精度で行っても最終的に倍精度の解が得られる方法である.多項式前処理を適用した場合には,前処理は行列ベクトル積の繰返しで得られる.一方,Cell Broadband Engineは単精度演算においてきわめて高い演算性能を持つマルチコアプロセッサである.本論文では,Cell Broadband Engine上での単精度行列ベクトル積の実装方法とその高速化手法について示し,精度混合型Krylov部分空間反復法をCell Broadband Engine上で実装する場合の性能を,数値実験により評価する.

言及状況

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@ukikusa そうですそうです。当時としてはコア数が凄く多くてそれを並列に使えるようになっていたのですが、実装のハードルは高くて、流行らないだろうみたいな話を当時からしてた気がします。 一応日本語のは見つけました。 https://t.co/xYsW8U3bAw
読んでる http://t.co/pedfRAw3UZ

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