著者
佐藤 淳
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.42(2007-CVIM-159), pp.33-42, 2007-05-14

コンピュータビジョンでは、90年代に多視点幾何においてテンソル表記が用いられるようになって以来、様々な分野で用いられるようになり、今日ではグラフィックスにおける表現手段として、また認識の一手法としても用いられつつある。本稿では、テンソルの基礎となる多重線形性や多重線形性の上で成り立つ多重線形拘束について解説し、これらが今日の多視点幾何の理論においてどのように応用されているかを示す。テンソルに基づく情報表現や多重線形拘束は、多視点幾何に限らずコンピュータビジョンの多くの分野で応用可能な考え方であることから、多くの読者の参考となることを期待する。

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