著者
平川 美夏
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.208-215, 2006-03-15

分子生物学の台頭とともに成長した核酸,タンパク質のデータベースは,ヒトゲノムプロジェクトを背景として量,質ともに急激に増大した.ゲノムプロジェクトは,様々な生物のゲノム塩基配列データを万人が利用できる状況を作り出し,さらに,網羅的にデータを獲得し,系統的に解析するゲノムのアプローチを発展させた「ポストゲノム研究」を生み出している.ここでは,分子生物学の進展とともにデータベースがどう拡大し,変化してきたかに注目してバイオ分野のデータベースのあり方を見直す.データベースを生命科学分野の頭脳として共有するために,専門家による知識編纂の支援や巨大で複雑なデータを統合する方式の新展開が期待されている.

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「ASN.1(略)フォーマットによるデータの管理」「計算機親和性の高いフォーマットを一貫して使う」 https://t.co/Q7FnyHQX9j (「情報処理」Vol.47 No.3 バイオデータベースの歴史と展望)

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