著者
水野 誠
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.1222-1228, 2006-11-15

最近,Web2.0と並んで,ロングテールという考え方が議論を呼んでいる.これは消費者の製品・サービスへの需要がベキ則にしたがうことを前提に,従来のように売上が集中した市場(分布の頭の部分)ではなく,個々の売上は小さいが広範囲に分散する市場(分布の裾の部分)をターゲットとした,新たなビジネスモデルの提案である.本稿では,消費者の需要がベキ分布にしたがうかどうかから始め,ロングテールのビジネスモデルがマーケティングおよびマーケティング・リサーチ,ひいてはその科学的・工学的研究を目指すマーケティング・サイエンスにどんな影響を与えるのかについて,先行研究を踏まえながら議論する.

言及状況

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矢野和男氏の『データの見えざる手』を読み始め、統計学の本では「正規分布」を前提とした記述が多い。しかし実社会では「右肩下がり」のU分布(縦軸リニア)が多いと記載が。ロングテールについてググったら、『ロングテールはマーケティングをどう変えるか?』等が。https://t.co/KiRIHSrbQ0

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