- 著者
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馬場 祐人
筧 捷彦
- 雑誌
- 研究報告ソフトウェア工学(SE)
- 巻号頁・発行日
- vol.2011-SE-171, no.17, pp.1-9, 2011-03-07
現在の日本におけるソフトウェア開発では母国語である日本語で仕様書を作成し,Javaに代表されるような欧米発想のプログラミング言語を使って実装している.本来日本語と欧米言語とは表現や意味にギャップがあり,そのことで仕様と実装に違いが生じている.日本語で一貫してソフトウェア開発が行えることは,有益であると考えている.我々は,日本語プログラミング言語“プロデル”を開発すると同時に,仕様書から実装まで日本語で一貫したプログラム開発を実践している.本研究では,比較的小規模なソフトウェア開発を例に,UMLを用いて設計したものを,プロデルおよびJavaでそれぞれ実装し比較した.本論文ではソフトウェアの実装を日本語で行うことによる利点や浮かび上がった問題点について報告する.