- 著者
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柏崎 礼生
高井 昌彰
- 雑誌
- 情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.1, pp.404-413, 2013-01-15
ハイビジョン機器などの普及により高精細映像のストリーミングが可能となった. 大きなトラフィック要求を発生させるコンテンツを複数拠点で相互配送する場 合,クロストラフィックの発生によりパケット損失が起こり,映像品質の劣化 が問題となる.本論文では小中規模のマルチホーム環境に適用可能な,離散イ ベント型シミュレータを用いた適応的トラフィックエンジニアリング手法を提 案する.提案手法はネットワークの送信元と送付先の組合せからなる経路 の組合せに対して,ネットワーク情報の実測値をもとに漸進的な探索処理 を行い,実時間で準最適な経路を適用する手法である.クラウドコンピューティ ング環境の普及により強大な計算機資源を利用することが可能となったが, 本提案手法はこれを利用して高速な経路の組合せ評価を実現する.本提案 手法の実時間対応性とトラフィック負荷分散をシミュレータを用いて評価し, その有効性を示す.