著者
追川 修一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.1153-1164, 2013-03-15

近年,不揮発性のnon-volatile(NV)メモリの性能向上が著しく,高速化,大容量化,低価格化が進んでいることから,それらをメインメモリとして用いる研究,またストレージデバイスとして用いる研究が,それぞれ別個に行われてきた.しかしながら,メインメモリおよびストレージの両方としても用いることのできるNVメモリは,その両方を融合できることを意味する.融合により,メインメモリとして使用できるメモリ領域が増加し,これまでメインメモリ容量を超えてメモリ割当て要求があった場合に発生していたページスワップが不要になることで,システムの処理性能が向上する.本論文はLinuxを対象とし,NVメモリから構成されるメインメモリとファイルシステムの具体的な融合方法を提案する.そして,Linuxをエミュレータ上で実行する評価実験を行い,融合が可能であること,また性能面でも有効であることを示す.

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"Non-Volatileメインメモリとファイルシステムの融合” http://t.co/DzVOAS2WI0

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