著者
伊藤 毅志
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2013論文集
巻号頁・発行日
pp.94-97, 2013-11-01

本研究では、コンピュータ囲碁を用いて9 路盤囲碁を研究するプロ棋士の思考過程を発話プロトコルやインタビューを中心に調べた。プロ棋士がコンピュータ囲碁に対して抱く印象が変化していく過程を観察した。利用初期は、コンピュータ囲碁との対戦を通して、コンピュータ囲碁の特性を掴む行動が観察された。その後、コンピュータ囲碁が意外に終盤に弱点があることがわかり、逆に序中盤で人間の盲点になる意外な好手を発見することに気づくと、その意外な好手をもとに研究を進めるという利用法に変化していった。

言及状況

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>コンピュータは意外に終盤が苦手で、特にコウ争いのような争点が盤上に複数あるような局面において、正確な読みが困難になり脆さを見せることを知って、(大橋六段の)コンピュータに対する認識が大きく変化していった。(伊藤毅志、GPW2013)https://t.co/UC0uFEkPxq
@kobeyadaichan 1年半前(ZENが6連敗)も「9路だとプロ危ないかも」と言われていたくらい高いレベルのはずですが、「接近したレベルだったのが、プロが真面目に研究した結果またちょっと離れたかな」と言う印象です→(資料) http://t.co/vI5HdKjmT7
>コンピュータ囲碁を用いて9路盤囲碁の研究をするプロ棋士の思考過程 (伊藤毅志、GPW2013) http://t.co/vI5HdKjmT7
今年のGPWの発表で,9路盤でも"終盤で複数のコウが絡むと必ずしも正確な手を返さなくなる"と大橋六段は認識してた.逆に序盤で盲点になりやすい有力な手を示すとも言ってたな.https://t.co/rwzpqZsjgl

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