著者
山根 信二
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.165-170, 2015-08-10

本発表では,従来の情報科学のカリキュラムに体系的なゲーム研究・ゲーム学を取り入れた事例を 報告する.情報科学の学生を対象としたゲームデザイン科目を開設する場合,国内では参考になる事例が 少ないため,海外のカリキュラムフレームワークを参考にし,大学レベルの日本語教科書がなかったため ゲームデザインの英語教科書を用いた.そして情報科学の重要なトピックを含むゲームデザイン教科書を 採用することで,情報科学の重要な領域をゲームデザインを通じて学ぶことができた.さらにオンライン ディスカッションを導入して学外の専門家の参加を得ることができた. ゲームデザインを通じてコンピュータサイエンスを学ぶことで,従来の学習内容を見直す場合もある.た とえば専門家の社会的責任については,バグなどの従来の知見だけでなくユーザエクスペリエンスをつく りだす専門家倫理や社会的責任の困難さについて実践的に扱うことができた.要素技術だけではなく体系 的な学習としてのゲーム開発者教育プログラムの開発はコンピュータサイエンス・情報科学に有益な視点 を獲得することができる.

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大学がカジノ推進のシンポジウム?「#立教はカジノに魂を売るな」と学内外から批判の声 https://t.co/hWZ63rh6KU 私がゲームを大学で教える際に専門家倫理は一番研究する必要があった(https://t.co/bVcYpgZ5je)が他の教員が担当したらすぐ抜け落ちた.学問として取り組む人がコーディネートしないと

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