著者
山根 信二
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.165-170, 2015-08-10

本発表では,従来の情報科学のカリキュラムに体系的なゲーム研究・ゲーム学を取り入れた事例を 報告する.情報科学の学生を対象としたゲームデザイン科目を開設する場合,国内では参考になる事例が 少ないため,海外のカリキュラムフレームワークを参考にし,大学レベルの日本語教科書がなかったため ゲームデザインの英語教科書を用いた.そして情報科学の重要なトピックを含むゲームデザイン教科書を 採用することで,情報科学の重要な領域をゲームデザインを通じて学ぶことができた.さらにオンライン ディスカッションを導入して学外の専門家の参加を得ることができた. ゲームデザインを通じてコンピュータサイエンスを学ぶことで,従来の学習内容を見直す場合もある.た とえば専門家の社会的責任については,バグなどの従来の知見だけでなくユーザエクスペリエンスをつく りだす専門家倫理や社会的責任の困難さについて実践的に扱うことができた.要素技術だけではなく体系 的な学習としてのゲーム開発者教育プログラムの開発はコンピュータサイエンス・情報科学に有益な視点 を獲得することができる.
著者
芳賀 高洋 大谷 卓史 佐藤 匡 高木 秀明 豊福 晋平
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.149-156, 2015-08-10

我々は,大学におけるソーシャルネットワークキングサービス(SNS)の利用ガイドラインに関して情報倫理学的観点か ら検討してきた.本稿では,この観点に加えて,教育学的観点から大学の SNS 利用ガイドラインを考察する.具体的には, まず 2015 年 4 月時点で国内の大学が公式に規定する SNS 利用ガイドラインを 93 大学(98 例)ほど収集し,質的・量的 に分析する.この分析から国内の大学が SNS に対してどのようなスタンスをとっているかを明らかにした上で,教育学 的観点から考察し, 学術研究機関であり高等教育機関でもある大学として適切なSNS利用ガイドラインとはどのよう なものかについて検討する.
著者
重田 桂子 植原 啓介 村井 純
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.31-38, 2015-08-10

高校教科「情報」は 2003 年に導入が開始され 2013 年に学習指導要領が改訂された. 本研究では, 最新の高校教科「情報」に関する指導状況を把握することを目的として,無作為に選出した全国 2000 校の 教員を対象に実施したアンケート調査の結果について報告する. アンケートは,「学校および連絡先に関し て」,「授業・内容に関して」,「教科書・教材に関して」,「指導教員に関して」の 4 項目,計 42 問から構成し, 実施期間は2014年12月1日から2015年1月31日の2ヶ月とした. 本調査では,586校(712学科)から 回答を得ることができ,そのうちの有効回答数は 499 校 (634 学科) であった. 結果としては,地方や学科 により指導内容のばらつきが見受けられ,それぞれの状況に合わせて不足を補う必要があると考えられる.
著者
辰己 丈夫 村上 祐子 大谷 卓史
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.45-52, 2015-08-10

コンピュータが登場してから約 70 年、その間、コンピュータは様々な場面で用いられてきた。用途 の適切性に関しては、情報倫理学の観点での研究が進んでいる。一方で、2045 年には、強い人工知能が広 く普及し、人間の知能を越える「技術的特異点(シンギュラリティ)」を迎えるという予想がされている。 その時代に通用する情報倫理とは何か、私達はそれをどう学ぶことができるのかについて、議論を行う。
著者
大谷 卓史 芳賀 高洋 池畑 陽介 長尾 憲宏 佐藤 匡 髙木 秀明 山根 信二
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.73-78, 2015-08-10

筆者らは,スマートフォン(スマホ)やソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などを活用する情報安全リテ ラシーを定義し,地域社会におけるこの向上を図るため,地域の情報通信技術(ICT)の利用状況と情報安全リテラ シーの実態を調査し,調査にもとづき,地域の生徒・児童の保護者および社会人を対象として,スマホおよび SNS の情報安全リテラシーの基本的知識を提供する講演会を開催した.上記調査結果の概要と実践活動を報告する.
著者
安彦 智史 池辺 正典 丸山 広 長谷川 大
雑誌
情報教育シンポジウム2015論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.103-108, 2015-08-10

近年の高等教育においては,e-Learning システムは一般的な学習方法の1つとして認識されつつあり,授業等での活 用件数も増加し,広く普及している.そして,e-Learning システムでは,受講者の学習状況を把握するために,教材 の学習回数や閲覧時間等の情報を蓄積する機能が実装されているものが多い.しかし,これらの機能のみでは,受講 者の学習実態を詳細に把握することは困難であり,受講者のより多くの種類の情報を蓄積することが求められてい る.このため,本研究では,e-Learning システムの受講者の学習状況を詳細に把握するための情報を取得することを 目的とする.具体的には,一般的なパソコンに容易に設置が可能な Web カメラを用いて,e-Learning システムの受講 者の顔画像を取得し,画像処理による目領域の特定から視線検出行う.そして,視線情報から教材学習時の注視点を 取得・蓄積することで,学習態度を把握するための方式を検討する.