著者
竹内 聖悟
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2016論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.21-27, 2016-10-28

人工知能(以下AI)の研究開発が広く行われ,医療への利用や自動運転など社会の中でも利用される場面が今後増えていくことが期待されている.一方で,人間の経験的知識やAIが見逃すエラーの存在などからも,人間とAIとが協調し,より効率的に処理を行うようなシステムが必要となる.ヒューマンエラーへの対処としてはAIによるチェックを,AI が見逃すエラーに対しては人間によるチェックなど問題に応じて適切なシステムを構築する必要がある.本研究では,人間とAI が協調して効率的な処理を行うシステムとして,人間がアドバイスを与え,それを受けてAIが効率的に処理を行うようなシステムの実現を目的とする.人工知能のテストベッドとして利用されてきたゲームを対象として,アドバイスによって効率的な処理を行うシステムを構築する.本稿では,将棋を対象として,アドバイスをゲームAI が有効活用するシステムを提案した.提案手法の有用性を示すために対戦実験を行った.アドバイスを与えるプレイヤを人間ではなくゲームAIを利用し,アドバイスを受けたゲームAI はそうでないゲームAI に対して有意に勝ち越し,目的であるアドバイスを活用するシステムの構築を確認できた.また,異種多数決合議との比較でも提案手法は有意に勝ち越し,提案手法の有用性を示すことができた.

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ニコ生でCPUが単純合議で将棋を指していますが、GPSの竹内さんがよりレベルの高い(相対的に弱いプログラムを有効活用できる)合議システムを提案しています。 https://t.co/Ld669WV0MQ
AIだけで打ち手を決めるのではなく、人間が助言することでより強くなる、のは過渡期の現象だろう。突拍子もない事柄に人間が対応し、よりAIの精度を高めるのが助言役の人間の役割になる?◆アドバイスを活用する協調的ゲームAI - https://t.co/T11qB7KMzl

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