著者
古市 瑞希 山本 大介 高橋 直久
雑誌
情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON) (ISSN:21878897)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.1-15, 2020-08-25

名古屋工業大学で開発された音声インタラクションシステム構築ツールキットMMDAgentは,FST(Finite State Transducer)形式で記述された対話シナリオに基づいて音声対話の処理を実行し,ユーザは対話シナリオを編集することで対話の内容を自由に構成することができる.しかし,FST形式は一般ユーザには馴染みがなく,対話シナリオを編集することは困難である.そこで,一般ユーザでも対話シナリオを編集できるようにするため,ブロック型ビジュアルプログラミング機能を有する音声対話シナリオ編集システムを提案する.提案システムでは,対話の内容を「ブロック」で表し,パズルのように組み合わせるだけで対話シナリオを作成できる.これにより,対話シナリオについて知識がない一般ユーザでも,対話シナリオを作成することができる.また,提案システムに基づきプロトタイプシステムを実装し,評価実験を行った.その結果,テキストで記述する方法に比べて,提案システムを用いることで短い時間で対話シナリオの作成や内容の把握ができることが分かった.

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M2の学生の古市さんが書いた論文が情報処理学会の論文誌に掲載されました。「ブロック型ビジュアルプログラミング機能を有する音声対話シナリオ編集システム」15ページもある意欲作です

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